ふりがな情報を調べるエクセル関数とVBAサンプルコード

エクセルマクロ・VBA達人養成塾 小川です。
http://www.exvba.com/vb/index.php

ちょっと、小ネタを。

昨日、鈴木真奈美さん、平本あきおさんコラボセミナー「夢をかなえる瞑想会」に参加しました。

そのあとの懇親会で、聞かれたので。
エクセルで、漢字書かれた文字列のフリガナを調べる関数。

phonetic関数というのがあります。

エクセルに、phonetic関数というのがあります。

例えば、

セルA1に手打ちで、

「小川さんの事務所は渋谷区にあります」

と書きます。

セルB1に、

=PHONETIC(A1)

と書きます。

すると、セルB1には、以下の通りに表示されます。

「オガワサンノジムショハシブヤクニアリマス」

なお…。

セルに文字を手書したときには読みがな情報は入りますが、「ワードで書かれた文章をコピペした」「ホームぺージからコピペしてきた」等の場合は、手書きしたわけではないので、セルにふりがな情報は入ってきません。
（なぜならコピーされた情報の中に、「ふりがな」についての情報が入ってないから）

例えば。

このメールの「小川さんの事務所は渋谷区にあります」という文字をコピーしてきて、

セルA2にはりつけ。

セルB2に、

=PHONETIC(A2)

と書きます。

すると、セルB1には、以下の通りに表示されます。

「小川サンノ事務所ハ渋谷区ニアリマス」

以下は、Excelマクロ・VBAに興味のある人向けの追加情報。
「マクロのことは分からない」という方は、軽く読み飛ばしてください。

VBAで同様の処理をするには、Worksheetfunctionオブジェクトを使って、Phonetic関数を呼び出すと簡単です。

Sub wsphonetic()
    Range(“D13″).Value = WorksheetFunction.Phonetic(Range(“B13″))
End Sub

上記のプログラムで、Phonetic関数の引数は、単一のセルです。
「セルの値」ではないので注意してください。（←特に、中途半端に慣れ始めたくらいだと混乱しがち）

Worksheetfunctionオブジェクトを使わないならば。。

セルに入っている漢字のふりがな情報をVBAで調べるには、漢字で書かれた値の入ったセルの、「PHONETICプロパティ」を調べます。

上記の例なら、こんな感じ↓。

Sub Phonetictest()
    Range(“D2″).Value = Range(“B2″).Phonetics(1).Text
End Sub

ただし、セルの「PHONETICプロパティ」を使うときは、漢字仮名交じり文になっている場合、漢字の固まりごとに、その中身を調べる必要があります。
かなり面倒くさいです。

セルB5に「小川さんの事務所は渋谷区にあります」と、セルに手書き入力していったとしたら、セルD5、E5、F5には、それぞれ、「オガワ」、「ジムショ」、「シブヤク」と表示されます。

Sub PhoneticsLoop1()
    Range(“D5″).Value = Range(“B5″).Phonetics(1).Text
    Range(“E5″).Value = Range(“B5″).Phonetics(2).Text
    Range(“F5″).Value = Range(“B5″).Phonetics(3).Text
End Sub

For Nextループを使って漢字仮名交じりの中身をすべて調べる場合は、.Countプロパティを使って、以下の要領です。

以下のマクロは、上記のものと同じ結果になります。

Sub Phoneticsloop2()
    Dim c As Long
    For c = 1 To Range(“B5″).Phonetics.Count
        Range(“C5″).Offset(, c).Value = Range(“B5″).Phonetics(c).Text
    Next
End Sub