エクセルマクロを習得するには

エクセルVBAのスキルは、以下の3つの要素の組み合わせです。

  1. 道具
  2. 頭の使い方
  3. 体の使い方

上記のどれかひとつが書けても、生産性の高い仕事には結びつきません。
研修を選ぶ際は、上記の3つの要素をバランス得られるものを選ぶべきです。

1. 道具

「道具」とは、プログラムに登場する言葉や、Visual Basic Editor (エクセルマクロを書くときに使う画面)の機能についての知識です。

成果を出すには、必要最低限の知識は必要です。
必要な知識が欠けていると成果を出すことはできません。その一方、過剰な知識をつめこむと混乱して成果が出なくなります。
何が必要で何が不要かを見極め、無駄な遠回りをしないように学ぶ必要があります。

組み立て家具の組み立て家具に例えれば、部品が足りなかったり工具が足りなかったりしたらそもそも家具を作ることはできません。
また、不必要な部品が散乱していたら、どれが必要な部品なのかを見極めることも難しくなります。

dougu.jpg:何もない状態 dougu.jpg:部品と工具がある状態

何もないと仕事にならない。必要な道具が揃っていることが必要

 

特に初心者の方にとっては、知識をあまりつめこもうとせず、必要十分な範囲に押さえることが大切です。
「道具」は、最低限でかまいません。
最低限の道具がひとそろいあれば、後述する「頭の使い方」と「体の使い方」をしっかりモノにすれば、マクロを自力で書き上げられるようになれます。

家具に例えて言えば、はじめて犬小屋を自分で作ろうという方に、何種類ものノコギリ、かんな、ヤスリ、塗装剤を渡してもあまり意味がないのと同じです。
ノコギリを何本も手に入れるより、一本のノコギリがあれば木を切れるようになること。かんなを何本も持つよりも、一本のかんながあれば木の表面を削れるようになることです。

しかし、「初心者にとっての『必要最小限の道具』とはどのくらいを指すのか」というのはなかなか難しい問いです。

私たちも、今でこそ、何が必要で何が不必要かということについて自信を持って判断できます。
しかし、この問いに対して自信を持てる答えが出るまでに、達人養成塾でも、公開講座で直接受講生の反応を見ながら指導する経験を5年以上積みました。

 

2. 頭の使い方

「頭の使い方」とは、実務でマクロを書こうとしたときに、「どうすれば、手元の知識を組み合わせてそれを作れるだろうか」と考え抜く能力です。
「頭の使い方」がないと、知識があっても活用できません。

組み立て家具に例えれば、並べられた部品を見ただけで完成型のイメージや組み立て方の段取りを思い浮かべることができるかどうかということです。

dougu.jpg:部品と工具があってもわからん、という表情状態 dougu.jpg:頭の中で組み立てのイメージは湧いている状態

「どうすれば、手元の知識を組み合わせてそれを作れるだろうか」と考え抜く能力が必要

 

「頭の使い方」についての情報は、なかなか出回りません。
なぜかというと、それは以下の2つの理由からです。

  1. マクロを書いてる本人も、自分が何をどう考えてマクロを書いているのか分かっていない
  2. 自分が何をどう考えてマクロを書いているのか分かっていても、人にそれを説明できない

 

マクロを書いてる本人も、自分が何をどう考えてマクロを書いているのか分かっていない

こういうケースは、よくあります。
こういう人に「どうやって作ったんですか?」と聞いても、「見れば分かる」、「ひらめくんだ」、「やってりゃそのうち分かる」としか言ってくれません。
もっとも、むしろそれが普通です。

自分が何をどう考えてマクロを書いているのか分かっていても、人にそれを説明できない

自分がどのようにしてマクロを書いているのかということを理解できている方もいます。
ただし、こういう人はむしろ稀です。
そして、それを人に伝えられる人はもっと稀。
深く正しく理解していないと、初心者に分かるレベルまでかみ砕いて伝えられません。
伝えるにも、かなりの準備が必要です。
相手のレベルに合わせた言葉で、相手のレベルにあわせた順番で伝える必要があります。
徹底的に分かりやすい、誰でも理解できる資料を作ることができるか。
話の順番はどうするか、伝えてみて反応が良かったらどうするか、悪かったらどうするか。複雑な作業について伝えるには、臨機応変な対応も必要になります。
そんな試行錯誤をかなりした経験のある人でないと、なかなか上手には教えられないでしょう。

ウェブを調べたり書籍を読んだりしても分かりにくい理由も、試行錯誤の質と量の少なさが原因です。
「組み立て方」というのは作業の流れのことです。ただでさえ、そういう情報は、ホームページの文章や書籍でも表現しにくいものです。
ホームページで継続的にそのような情報が改訂され続けることは期待しにくいです。
書籍では、その本を読んだ方が実際に何に注目してどういうPC操作をして、結果どうなったのか、といったリアルなフィードバックを得られません。改訂も滅多にできません。
ウェブや書籍からでも学べるという人は、もともとのスキルが高い方か、異常に根性のある方だけです。

3. 体の使い方

どんな仕事でも、体の使い方が要求されます。マクロを書くときであれば、要求されるのはPC操作の早さと正確さです。

組み立て家具に例えれば、そもそも、板を手にもったり、左手で持った釘を右手に持ったトンカチで叩くといった作業をきちんとできない限り、欲しい家具は完成しないということです。

dougu.jpg:頭の中で組み立てのイメージは湧いているだけど思うように動けなくて作れな状態 dougu.jpg:テキパキ組み立てできてる状態

体を思いどおりに動かせないと、仕事にならない。器用に動かせれば、仕事は簡単に終わる。

 

エクセルVBAであれば、「道具」と「頭の使い方」から「あれとこれを組み合わせてこういうのを作ればよい」というアイデアが頭の中で湧いたとしても、タイピングが苦手で書き上がるプログラムか誤字だらけだったりすると、絵に描いた餅で終わってしまう、ということです。

PC操作の早さ、正確さは、あなたがエクセルVBAを習得できるかどうかを決めるきわめて重要な要素です。

PC操作が早くて正確であれば、エクセルVBAの習得はきわめて簡単です。
なぜかというと、同じ時間で書けるプログラムの量が変わるからです。

たとえば、10分の演習時間があるとします。
このとき、同じ10分の演習時間でも、PC操作が苦手な方が10分かけてようやく1個のプログラムを書き上げているあいだに、PC操作が得意な方は、3個も4個ものプログラムを書き上げられるというくらいの差が生じます。

このときの習得効率の差は、3倍~4倍どころではありません。入力ミスのストレスに振り回されず短期間で集中的に演習できることの効果は、7倍、10倍以上になります。

上記のとおり、PC操作の早さ、正確さは、あなたがエクセルVBAを習得できるかどうかを決めるきわめて重要な要素です。
極端に聞こえるかもしれませんが、「タイピングスピードが速い方であれば、他の能力は一切なくてもマクロは書けるようになります」と言い切っても過言ではありません。

にもかかわらず、「体の使い方」についてのトレーニングは軽視されがちです。
たとえば、一般的なパソコンスクールや「道具」だけを教える資格試験対策校ではこの点を強化するトレーニングはまず行われません。
それは、おおむね以下の理由からです。

  1. 知識だけを教えるほうが楽だから
  2. 受講生に必要性を伝えにくいから
  3. こういうことをはっきり言うと嫌われるから
  4. エクセルVBAの民間資格等の資格試験に出題されないから
  5. 思うように成果を出せないでグズグズしていてくれたほうが、継続的にスクールを頼ってくれて、よりお金が入るから

PC操作の早さ、正確さを決める要素は、以下の2つです。

  1. タイピングスピード
  2. ショートカットキー操作への習熟

幸い、これらの能力、先天的なものではありません。
正しいトレーニングを積むことによってすぐに向上します。また、世の中の大部分の人が正しいトレーニングを積んだ経験のないものなので、ちょっとトレーニングをすればすぐに人に差をつけることができます。

以上のことから、達人養成塾の初心者向けのエクセルVBA講座では、マクロを書くときの生産性に直結するショートカットキー操作を体にしみこむまでくり返して実習する時間を設けています。
また、この点に不安を感じる方が講座受講前に自分でトレーニングできるよう、エクセルVBAの受講申し込みをいただいた方を対象に、タイピングスピード向上・ショートカットキー操作習熟のための特別講座を無料で提供しています。

レベルに応じたスキルを身につける

エクセルVBAを書けるようになるには、上記の3つの要素のすべてを揃える必要があります。
どれかひとつが書けても、生産性の高い仕事には結びつきません。
「道具」、「頭の使い方」「体の使い方」のどれかが極端に高ければ他を補える、というものでもありません。

研修を選ぶ際は、上記の3つの要素をバランス得られるものを選ぶようにしてください。

 

 

参考:エクセルマクロ研修の選び方

1. イントロダクション

2. カレーライスとパソコン1

3. カレーライスとパソコン2

4. よくある落とし穴

5. よくある落とし穴に落ちないために

6. 講座紹介

 

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